2020/12/04
施工事例:平面化(鋼製平面)と驚きの結果

新たに駐車装置8台分を撤去し、平面駐車場4台が誕生しました。

 

【駐車装置概要】

施工事例 : 駐車装置解体・撤去・平面化(鋼製平面)工事

所 在  : 埼玉県

属 性  : 分譲マンション(築25年)附置駐車場

装 置  : 単純昇降式(地上1段地下1段)

台 数  : 駐車装置8台 ⇒ 平面4台

 

1.背景

今回の駐車場は、当初16台すべてが機械式駐車場でありましたが、2年程前に半分の8台を平面化しました(第一期工事)。その後さらに駐車場契約の解約が続き、この度残る8台も平面化することになりました。

【第二期工事前】

※向かって左半分(4列)が今回の施工対象でした。

2.工事

第一期工事では、駐車装置の回路の切り離し作業がありましたが、それ以外は今回の第二期工事は第一期工事と殆ど同じ内容の工事でした。

騒音等でご迷惑をお掛けする近隣の皆様もご理解下さり、また、代替駐車場の手配も苦労することがない、施工側としては有難い環境にありました。

【駐車装置撤去後】

【柱・梁組み上げ】

【完工】

【完工(地下)】

3.第二期工事着工前に気付いたこと

『車が変わっている』

第一期工事の前、当駐車場の契約台数は総収容台数16台に対して11台(5台空き)で、その11台の内9台がセダンタイプ等高さ1,550mm以下の車両でした。

ところが、第二期工事直前に確認すると9台のセダン車の内3台がミニバンやSUV車両に代わり、高さ1,550mmを超える車両が5台になっていました。

第一期工事で平面化した区画に限っては、4台全てが高さ1,550mm以下の車両であったところ、4台の内3台がミニバン、SUⅤに買い替えられておりました。

第一期工事の検討過程で、特に高さ制限の緩和を希望される方がおられた印象はありませんが、たった2年で4台の内3台が買い替えられたことは、少々驚きました。

 

◎駐車場需要流出の危機

これら3台のオーナーさんが、どのような理由でセダンからミニバン/SUⅤに買い替えられたのかは知る由もありません。

特に車種に拘りはなく、何か他の理由で車種をお決めになり「うちのマンションの駐車場も平面駐車場になって、どんな車種でも駐車できるようになったからこれでいいや」という程度の事であったかもしれません。

しかしながら、車の買い替えは一般家庭にとってそこそこ大きなイベントだと思います。

お子さんの送り迎えの為にはミニバンがいい、アウトドア系の趣味をお持ちの方でSUⅤを買いたい等々、理由があって車種を選ばれる方は、マンション内の駐車場(機械式駐車場)に入庫できない場合は、近所の月極駐車場(平面)を借りるしかない、ということになります。

これが、各車両のオーナーさん(≒マンションの居住者)にとっても、マンションオーナーさん/管理組合さんのとっても不幸な状況です。

各車両のオーナーさんは、マンション内に駐車場があるのに、車に乗るたびにわざわざマンション外の月極駐車場まで車を取りにいかなければなりません。

マンションオーナーさん/管理組合さんにとっては、一番のお客さんであるはずの居住者さんが、わざわざよその駐車場に料金を払って、マンション内の駐車場は空きを抱えることになります。

マンション内の駐車場の使用料よりも、外部の月極駐車場の使用料の方が著しく安いのであればいざ知らず、車両のオーナーさんは不便を被り、マンションオーナー/管理組合さんは収益機会を逃す、非常に残念な状態です。

また、駐車場に空きを抱え、空き区画の外部貸しやサブリースを検討される場合、一般的には機械式駐車場(駐車装置)よりも平面駐車場の方が高く貸すことができます。さらには、外部貸しやサブリースで収入を得ているつもりでも、駐車装置の維持費を勘案すると利益が全く出ていない、というような場合も少なくありません。

駐車装置の平面化のコスト削減効果については、繰り返しお伝えしているところでありますが、平面化は、収入(収益)アップに貢献できる施策でもあります。

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