リニューアル
(装置入替)

駐車装置の寿命は?

立体駐車場

既存の駐車装置に多額の修繕(部品交換)費用を注ぎ込んだ挙句に
『そろそろ装置の寿命です』、『部品が廃番になりました』
と言われて初めてリニューアルを検討される場合が少なくありません。

但し、これが最もお金がかかる運営方針です。

立体駐車場

駐車装置の寿命は一般に25年から30年と言われています。
一方で、駐車装置は、15年から20年を過ぎた頃から部品交換等でお金がかかる、とも言われます。15年目以降の運営方針で、駐車装置の経済性が決まります。

多額の部品交換の見積りが上がってきた場合には、
『既存の駐車装置をあと何年使うための部品交換なのか』をご確認の上、
リニューアルとの比較検討を、お勧め致します。

リニューアルについて

リニューアル グラフ

長期修繕計画上、リニューアルは〇年後です。
ここから全ての間違いが始まります。
竣工当初より、長期修繕計画通りに駐車装置の部品交換を実施してきた駐車装置は、あまり見かけません。

これが、「駐車装置は15年を過ぎたころからお金がかかる」と言われる所以です。実務上、部品交換は可能な限り先送りし、その限界が来る15年目以降に仕方なく部品交換を実施する、 こういう駐車装置がほとんどです。

リニューアル グラフ

部品交換は長期修繕計画を無視して、リニューアルだけ長期修繕計画を遵守する、合理的な理由は思いつきません。

部品交換を先送りして、その費用を節約してきたならば、それを部品交換で吐き出すのではなく、 リニューアル費用(の一部)に充ててみてはいかがでしょうか?

FAQ

リニューアルは、長期修繕計画通りの
時期に実施すべきですか?
そのようなルールはありません。多くの駐車場オーナー様が計画通りに修繕を実施されていません。
リニューアルだけ計画通りに実施しなければならない理由はありません。
リニューアルをすると、
既存の駐車装置とのスペック等に差が出ますか?
差が出る場合が多いです。ゲート、センサー等が追加され安全性が拡充したり、
鉄部の仕上げが塗装からメッキに変わることで、塗装修繕予算が削減できたりする
場合が多くあります。収容サイズ制限(高さ制限を含む)については、車路やピットの
サイズにより、既存の装置より緩和される場合と反対に厳格化される場合の
両方の可能性があります。
既存の装置と同一のメーカーの製品でしか
リニューアルはできませんか?
ほとんどの場合、既存の装置とは別のメーカーの製品を選択頂くことができます。
空き車室が多い場合、
リニューアルにあたって収容台数を減らすことはできますか?
3段式の装置を2段式にする、6連基を5連基にする等の方法で
台数を調整できる場合があります。